グリップ

パドルの握り方はテニスのラケットの握り方に似ている部分が多いので、テニスに準じて説明したいと思います

 基本的にはフォアでの握り方の説明になります

テニスラケットの握り方を説明する際に、よくグリップエンドから見た8つの面にナンバリングして、人差し指と親指の間の付け根のVの字部分が何番にくるか、人差し指の付け根が何番にくるかなどの説明の仕方がありますが、ピックルボールのパドルはテニスラケットに比べ扁平なものが多い事、テニスのように人差し指と中指の間をあける握り方だけではなく、いわゆるハンマーグリップと言われる、グリップを握りしめる持ち方をする事もあり、一概にナンバリングで説明するのは難しいので、割とざっくりと、かつ個人的な見解で説明したいと思います

 

コンチネンタルグリップ

よく包丁を握るような持ち方と言われます

別の説明の仕方をするとイチローのように手を前に伸ばして、パドルを握ったときにパドルのフェイス面が最も薄く見えるように握る持ち方です

このグリップは、ストロークのフォアやバックはもちろん、ボレーやスマッシュ、ディンクにも同じグリップで対応しやすく、初心者にはおすすめの握り方です

ピックルボールの打ち方は手首を固定して押し出すように打つことが基本ですが、イレギュラーや、スピンによりバウンドが大きく変化することが多く、手首が左右に動かしやすいコンチネンタルフリップは繊細なボールタッチで状況に対処しやすく、また自分自身がスピンボールを打ちやすかったり、インパクト直前にコースを変化させたり、さらにはスマッシュが決めやすいなど、初心者だけでなく上級者にとっても使いやすいオールマイティ―なグリップです

コンチネンタルグリップでは、フォアで打つ面とバックで打つ面は反対の面を使います

ラケット競技初心者の方にはこのコンチネンタルグリップをおすすめするのですが、パドルの同じ面を使ってボールを打つことができるウエスタングリップの方が使いやすいようで、いつの間にかウエスタングリップになっていることが多いです

 

 

イースタングリップ

テニスではラケットのフェイス面に手を広げて置き、そのままグリップエンドまで手をおろしたところで握る持ち方です

ピックルボールのパドルでも同じような手順で握ればいいのですが、ざっくり言うならばコンチネンタルグリップから30度ほど傾けた握り方といった感じです

この図で見えている面の反対側でボールを打ちます

個人的にはフォアのストロークで自然とパドルのフェイスが地面と垂直になるので、非常に打ちやすいのですが、バックやボレー、スマッシュを打つ時にはグリップを握り替えるので一長一短といったところでしょうか

 

セミウエスタングリップ

コンチネンタルグリップから60度ほど傾けた握り方です

テニスで言えば、このセミウエスタングリップや次に説明するウエスタングリップは、トップスピンをかけやすく、高くバウンドしたボールに対して叩き付けるような打ち方ができます

ですがピックルボールではトップスピンよりフラットな打球を打つことが多く、またボール自体が高く跳ねる事も少ないのでテニスのようなメリットは少ないかと思います

ただセミウエスタングリップくらいになると人によってはフォアとバックが同じ面で打つことも可能なので、そういう方にとってはグリップチェンジが必要ないのかもしれません

 

セミウエスタングリップでも、この図で見えている面の反対側でボールを打ちます

 

ウエスタングリップ

テニスラケットを地面に置いて、真上からグリップを握った持ち方とよく説明されます

パドルでも同じ手順で握ればウエスタングリップです

手を前に伸ばして握ったとき、一番厚く見える持ち方になります

よくテニスでは厚い持ち方、薄い持ち方いう言葉を使いますがウエスタングリップは厚いグリップの代表と言えるでしょう

ソフトテニスの経験したことがある方はこの握り方をされること多いように思います

この図で見えている面の反対側でボールを打ち、ストロークでもボレーでも、フォアでもバックでもパドルの同じ面を使うので便利だと思います

ただ、たまにバックの低めの球を打つときにフォアと反対の面で打つ方を見ますが、力が入らないのと、コントロールが取りにくいので気を付けないといけない点です

 

エクストリームウエスタングリップ

ウエスタングリップからさらに10度~30度ほど傾けた握り方です

フルウエスタングリップと呼ぶ方もいますが、フルウエスタングリップ=ウエスタングリップだという方もいますので、ここではエクストリームウエスタングリップとします

この図で見えている面の反対側でボールを打ちます

テニスではこの持ち方をする方もいますし、バックハンドも握りを変える必要がないというメリットがあります

ですがピックルボールでは低いバウンドボールが取りづらいでしょうし、あまりこの握り方をしている方を見ません

 

卓球のシェイクハンドグリップ

卓球のシェイクハンドのようにパドルに人差し指を添えて握ります

 個人的にはネットから近いところで、しっかりスピンをかけたいときに使うことがありますが、ストロークやボレーでは使いづらい面もあるかと思います

 

 

自分に合ったグリップをチョイスしよう

以上の他にも様々な握り方があると思います

時には親指と人差し指と中指だけで持って、鞭のようにしならせながら打つこともあります

また、ストロークやボレー、サーブの時など場面によって握り方を変えることもよくあります

いろいろな握り方を試してみて、一番いいグリップを選択してください!