第6章 ラインコールルール
6.A.
ノンボレーゾーンとそのラインを越え、正しいサービスコート内、またはサービスコートライン上に落ちたサーブボールは「イン」となる
その他のインプレーのボールでコート内に落ち、またはコートラインに触れたものは「イン」となる
6.B.
コートの外側でプレー面に落ちたボールは「アウト」となる
6.C. ラインコールの倫理規定
ピックルボールは特定のルールに従って行われる
また、プレーヤーがラインコールを行う際の倫理規定も必要である
プレーヤーが行うラインコールの責任は、審判や線審に与えられたものとは異なる
審判は、すべてのプレーヤーの利益を念頭に置いて、公平な判定を下す
ラインコールを任されたプレーヤーは、正確さに努めなければならず、疑わしいコールはすべて相手に有利にという原則のもとに行動しなければならない
基本的な要素は以下の通りである
6.C.1.
プレーヤーは自陣コートのラインコールを行う責任がある
(審判によってコールされる場合は、ショートサーブ、サービスフットフォルト、およびすべてのノンボレーゾーンのフォルトを除く)
プレーヤーが最初にラインコールを行い、その後相手側または審判の意見を求めた場合、相手側または審判が明確な「イン」または「アウト」のコールを行うことができれば、その明確なコールが有効となる
明確なコールができない場合は、プレーヤーによる最初のラインコールが有効となる
相手側が下したコールは、最終的な「イン」または「アウト」の判定を下す審判へのアピールとすることができる
6.C.2.
線審がいる試合では、プレーヤーのラインコールはサーブのセンターラインのみである
6.C.3.
疑わしいラインコールについては相手側が有利となるよう行われる
「アウト」と判定できないボールは「イン」とみなされる
ボールが見えなかった、または不確実であったという理由で、プレーヤーがリプレーを要求することはできない
ボールが落ちるところがはっきりと見えず、コールをしなかったプレーヤーは、審判にコールをするよう訴えることができる
審判が判定を下せない場合、ボールは 「イン 」となる
レシーブ側のプレーヤー/チームがレフリーにアピールした時点で、そのラリーにおけるその後の「イン」または「アウト」のコールをする権利を失う
6.C.4.
いかなるラインコールについて観客に相談してはならない
6.C.5.
プレーヤー/チームは、自陣側のラインコールを行うために相手側の意見を求めることができる
要求により、相手側が明確な「イン」または「アウト」のコールをした場合は、それを受け入れなければならない
相手側が明確な「イン」または「アウト」の判定を下せない場合、そのボールはレシーブ側の「イン」と判定される
レシーブ側のプレーヤー/チームが相手側の意見を求めた時点で、そのラリーにおけるその後の「イン」または「アウト」のコールを行う権利を失う
レシーブ側のチーム/プレーヤーは、レフリーに明確なコールをするよう訴えることもできる
レフリーが明確な判定を下せない場合は、相手側の判定が有効となる
6.C.6.
プレーヤーは、ボールが落ちたときにラインとボールの間が空いていることが明確に見えない限り、そのボールを「アウト」とコールしてはならない
6.C.7.
すべての「アウト」判定は、音声、ハンドサインの一方もしくはその両方によって速やかに合図されなければならない
6.C.7.a.
プレーヤー/チームがボールをリターンした場合、「アウト」コールは相手側がボールを打つ前、またはデッドボールになる前に行われなければならない
6.C.7.b.
プレーヤー/チームがボールを返さなかった場合、次のサーブが行われるまで、「アウト」コール、審判へのアピール、またはラインコールを相手に委ねることができる
6.C.8.
ダブルスでは、一方のプレーヤーがボールを「アウト」とコールし、パートナーが「イン」とコールした場合、疑義が生じ、チームのコールは「イン」となる
いずれのプレーヤーも、次のサーブが行われるまでは、チームのコールを審判にアピールするか、ラインコールを相手に委ねることができる
審判または対戦相手がボールを見ていない場合、ボールは「イン」とみなされる
6.C.9.
ボールが空中にある間、プレーヤーが「アウト」、「ノー」、「バウンドさせて」、またはその他の言葉を叫んで、ボールがアウトになる可能性があることをパートナーに伝えた場合、それはプレーヤーのみのコミュニケーションとみなされ、ラインコールとはみなされない
6.C.10.
ボールがバウンドした後の「アウト」コールはラインコールである
その場合デッドボールとなりプレーは停止する
アピールにより審判が「アウト」コールを覆した場合 、それは 「アウト」コールをしたプレーヤーまたはチームに対するフォルトとなる
例外:その試合に線審がいる場合、ベースラインおよびサイドラインについては線審がコールに責任を持つ
(13.E.2参照)
6.C.11.
プレーヤーは、パートナーのラインコール、自らのラインコール、審判チームのラインコール、または「イン」の判定を、自らの不利になるように覆すことができる