第3章 定義
3.A. 定義
3.A.1. ボールインプレー
サーブを打つためにボールを打ってからデッドボールになるまでの、ラリーが行われる時間枠
(3.A.20「ライブボール」も参照のこと)
3.A.2. キャリー
ボールがパドルから跳ね返らず、パドルの面で運ばれるように打つこと
3.A.3. コーチング
パートナー以外からの、言葉や言葉によらないもの、電子的なものを含む、プレーヤーまたはチームが優位に立つため、またはルール違反を避けるための行動ができるあらゆる情報の伝達
3.A.4. コート
ベースラインとサイドラインの外側の寸法より内側の区域
3.A.5. クロスコート
ボールが最後に打たれたコートの対角線上にあるコート
3.A.6. デッドボール
プレー中ではなくなったボール
3.A.7. ディストラクション (気を散らす行為)
審判の判断により、相手のボールを打つ能力や集中力を妨げるような「ゲームにおいて一般的でない」プレーヤーによる身体的行為
例として、大きな音を立てる、足を踏み鳴らす、気をそらすようにパドルを振る、などがあるが、これらに限定されるものではない
3.A.8. ダブルバウンス
ボールが返球される前に片側で2回バウンドすること
3.A.9. ダブルヒット
返球される前にボールを2度打つこと
3.A.10. 退場
大会ディレクターにより退場を命じられるほどの悪質な違反があった場合
そのプレーヤーは会場に残ることはできるが、いかなる試合にも出場することはできない
3.A.11. 除名
あまりにも悪質な違反行為があった場合、大会ディレクターはそのプレーヤーを、現在および将来の大会のすべての試合でのプレーを禁止する
また、そのプレーヤーは即座に会場を去り、残りのトーナメントの間、二度と会場に戻ってはならない
3.A.12. フォルト
デッドボールとなるルール違反、ラリーの終了となるルール違反の一方もしくは両方
3.A.13. ファーストサーバー
ダブルスにおいて、サイドアウト後、チームの得点に応じて、右(偶数カウント)側のサービスコートからサーブを出すプレーヤー
3.A.14. 没収試合
ルール違反により、試合またはマッチを相手に譲ること
3.A.15. グラウンドストローク
ボールがバウンドした後にボールを打つこと
3.A.16. ヒンダー(妨げ)
プレーヤーに起因しない一過性の要素や出来事で、プレーに悪影響を与えるもの
例えば、ボール、飛来する昆虫、異物、プレーヤー、または他のコート上の役員などで、レフリーの見解においてプレーヤーのボールに対するプレー能力に影響を与えたものが挙げられるが、これらに限定されない
3.A.17. 想像上の延長
ある線が現在の終点を越えて投影された場合、その線がどこまで伸びるかを示すために使用される用語
プレーヤーと審判は、線が競技区域の境界線に限定されないとしたら、その線がどこまで伸びるかを予測しなければならない
3.A.18. レフト/オッドコート
ネットに向かってコートの左側にあるサービスエリア
ダブルスのスタートサーバーまたはシングルスサーバーは、得点が奇数の場合、コートの左(奇数カウント)側に位置すること
3.A.19. ラインコール
プレーヤーまたはラインジャッジが発する大きな声、手信号の一方もしくは両方で、ライブボールがコートの必要なスペースに着地していないことをレフリー、プレーヤーの一方もしくは両方に示すこと
3.A.20. ライブボール
審判またはサーバー(または4.D.1によるサーバーのパートナー)がスコアをコールし始め、デッドボールになった時点で終了する期間
(3.A.1「ボール・ン・プレー」も参照のこと)
3.A.21. モメンタム(勢い)
モメンタムとは、ボレーをするプレーヤーのように運動している身体が持つ性質で、ボールに接触した後もプレーヤーの動きを継続させるものである
ボレーによってモメンタムが生じ、プレーヤーがバランスと動きのコントロールを取り戻すか、ノンボレーゾーンへの動きを止めたときに終了する
3.A.22. ノンボレーゾーン(NVZ)
ネットに隣接し、NVZフォルトに関する各チームのコート端に固有の7フィート×20フィートの区域
NVZを囲むすべての線はNVZの一部である
NVZは二次元であり、プレー面より高くはならない
(図2-1および第2章の2.B.3参照)
3.A.23. 審判チーム
競技場内外において、大会審判長の指揮の下にある人員
主審、副審、トラッキングレフェリー、ビデオリプレーレフェリー、ラインジャッジを含む
3.A.24. パドルグリップの調整
グリップの大きさを変えたり、手を安定させたりする、機械的でない装置
3.A.25. パドルヘッド
パドルのハンドルを除いた部分
3.A.26. 恒久的な物体
コート上またはコート近くにある、プレーの妨げになる可能性のある物体
恒久的な物体には、天井、壁、フェンス、照明器具、ネットポスト(ネットポストの上にある連結された車輪、アーム、脚、ネットケーブル、またはロープ、またはその他の支持構造を含む)、スタンドおよび観客席、審判員、ラインジャッジ、認められた位置にいるときの観客、およびコートの周囲および上方にあるその他のすべての物体が含まれる
3.A.27. ネット平面
ネット装置から延長した仮想の垂直面
3.A.28. プレー面(床や地面)
コートおよびコート周辺のプレーのために指定された区域
3.A.29. 冒涜
一般的か一般的でないかを問わず、通常 「礼儀正しくあるべき」または子供の周りでは不適切とみなされる言葉、フレーズ、または手振り
典型的なものは、暴言や語気を強める言葉として使われる4文字の言葉である
3.A.30. ラリー
サーブの後、フォルトまたは有効なハインダーの前に起こる連続したプレー
3.A.31. レシーバー
サーブを返すためにサーバーの対角線上に位置するプレーヤー
ダブルスにおける正しいレシーバーとは、そのプレーヤーのスコアとゲームの開始位置によって決定される、正しいサーバーの対角線上に位置するプレーヤーのことである
3.A.32. リプレー
理由の如何を問わず、ポイントの授与やサーバーの変更なしに再開されるラリー
3.A.33. リタイア
試合を止め、試合を相手に譲るプレーヤー/チームの決定
3.A.34. ライトコート/イーブンコート
ネットに向かってコートの右側にあるサービスエリア
ダブルスのスタートサーバーまたはシングルスサーバーは、スコアが偶数の場合、コートの右(偶数カウント)側に位置すること
3.A.35. セカンドサーブ
ダブルスにおいて、サーブチームが割り当てられた2つのサーブのうち、最初のサーブを失った状態を表す用語
3.A.36. セカンドサーバー
ダブルスではファーストサーバーのパートナー
セカンドサーバーは、ファーストサーバーがサーブを失った後にサーブを行う
3.A.37. サーブ
ラリーを始めるためにパドルでボールを最初に打つこと
ダブルスにおける正しいサーバーとは、そのゲームのスコアと開始位置によって正しいポジションが決定されるプレーヤーをいう
(規則4B.6.b.参照)
3.A.39. サービスコート
NVZを除く、センターライン、サイドライン、ベースラインを含む、センターラインの両側の区域
3.A.40. サービングエリア
ベースラインの後方、コートのセンターラインと各サイドラインの延長線上およびその間の区域
3.A.41. サイドアウト
シングルスプレーヤーまたはダブルスチームがサーブを失った後、相手チームにサーブを与えること
3.A.42. スターティングサーバー
各ダブルスチームにおいて、ゲーム開始時に最初にサーブを出すように指定されたプレーヤー
ダブルストーナメントの場合、スターティングサーバーは、大会ディレクターが決定した、目に見える形で識別できるものを着用しなければならない
3.A.43. テクニカルファウル
行為違反に対するレフリーの判定で、違反したチームの得点から1点が取り除かれる
ただし 、得点がゼロの場合は 、相手側の得点に1点を加算する
テクニカルファウルは、1回のテクニカルワーニングがすでに与えられ、2回目のテクニカルワーニングが正当である場合または 、レフリーの判断に基づき 、プレーヤーまたはチームの行為によって正当化される場合に与えられる
3.A.44. テクニカルワーニング
レフェリーがプレーヤーまたはチームに対して行う 、行動上の違反に対する警告
テクニカルワーニングに対しては、得点は与えられず、減点もされない
3.A.45. 口頭による警告
行為違反に対するレフェリーの警告
口頭による警告は、1試合につき、各チーム1回までとする
3.A.46. ボレー
ラリー中、ボールがバウンドする前に空中からボールを打つこと
3.A.47. 車椅子プレーヤー
障害の有無にかかわらず,車椅子で競技を行う者.
車椅子はプレーヤーの身体の一部と見なされる.
これは障害のあるプレーヤーであっても,車椅子でプレーしたい人であっても構わない.
3.A.48. 脱退
プレーヤー/チームが、指定された対戦組合表で今後行われるすべてのプレーから除外されることを要請すること