1章 ゲーム

 

ピックルボールは特殊な穴あきボールを使い、20ft×44ftのコートでテニスタイプのネットを用いたパドルスポーツです

コートは右サービスコート(偶数カウント側)と左サービスコート(奇数カウント側)とノンボレーゾーン(図2-1参照)に分かれている

サーブは一定の決まりに則った動作でネットを挟んで相手のレシーブコートに斜めに打ち、その後ミスするまでルールに従ってラリーを続けます

ポイントは、サーバーまたはサーバー側のチームがラリーに勝ったとき、または相手側がフォルトしたときに、サーブ側のみが得点します

サーバーは、サーブ側がラリーに負けるかフォルトになるまで、交互にサービスコートの位置を変えながらサーブを続けます

通常、先に11点を取り、2点差以上でリードした方が勝ちとなります

ピックルボールはシングルスでもダブルスでもプレーできます

 

プレーヤー 

 

ピックルボールは協力と礼儀が必要なゲームです

基本原則である「楽しさと競争」を維持するためには、相手に有利な条件を与えるフェアプレー精神が不可欠です

そのために

・すべての得点は、その重要性に関係なく同じように扱われます

試合の最初のポイントはマッチポイントと同様に重要です

・ダブルスでは、どちらのパートナーもコール、特にラインコールをすることがでる

パートナーに対して「私がコールするから、あなたはしないで」という事はできない

・ツーチャンスオプションを排除する

例えば、プレー中に他コートのボールが転がってきた場合、打ったボールがアウトになったとしても、打つ前にコールすることもできたのに、ボールを打つことを選んだのだから、妨げになったと主張することはできない

プレーヤーはルールブックでカバーされていない状況に直面したとき、協力するよう努めなければならない

結果として、リプレー、ラリーの成立、極端な場合には審判に紛争解決を求めることなどになる

・可能な限り、ルールは様々な適応ニーズを持つプレーヤーに対応する

・ボールの色に近い服装は避けなければならない

・プレーヤーは、相手のコールに質問したりコメントしたりしてはならない

ただ、次のサーブが始まる前までであれば審判にアピールすることはできる

 

 

ピックルボール独特の特徴

 

ツー・バウンス・ルール

ボールがサーブされた後、ボールをボレーする前にグラウンドストロークを1回行わなければならない

 

ノン・ボレー・ゾーン(NVZ

ネットから両サイド7フィート(2.13m)の範囲ではボールがバウンドすることなくボールを打つことが許されない

具体的にはネットからベースラインまでのコート全体を同じようにすべてのプレーのため自由に使用できるただし、ボレーは例外である

ネットから7フィート(ノン・ボレー・ゾーン)まではボレーに使用できない

 

車椅子

車椅子を使用しているプレーヤーは、ボールを返す前にボールを2回バウンドさせてもよい

2回目のバウンドはコート周辺を含む競技区域のどこで行ってもよい