予測

9/10(日)の練習会には中学生の女の子が参加してくれました

硬式テニスのクラブに入っているとの事でホント上手でした

ピックルボールは初めてでもすぐに適応してナイスショットを連発

ボールを打つフォーム、パドル運び、回転のかけ方、ボールの軌道、どれをとってもお手本のよう

こんな子供たちがテニスだけでなくピックルボールに本格的に取り組めばオリンピックやアメリカでのプロ活動も夢物語ではないのかなと思い、そして何より自分自身も頑張ろうと刺激を受けた一日になりました

 

いつも練習は動画を撮って、一週間の間に見返して反省点やどうすれば改善できるかなどいろいろ検討するのですが、ピックルボールを初めてもう何カ月も経つというのに、いまだに基本的なルールさえ間違えていることに我ながらあきれてしまいます

サイドアウトした時にいきなり左側からサーブしたり、レシーブ側なのに左右が入れ替わっていたり…

特にラリーが白熱したあとは誰がどこからサーブしたか全く思い出せなくなります

下手すれば自分がサーブしたことも忘れているくらいです

トリか!自分はニワトリか!こりゃ3歩以上は歩けんなぁとホントあきれ果てます

まぁ頭の体操だと思って頑張るしかないのですが、そんな練習動画を見ていて、今一番改善していかないといけないと思う事はサードショットまでの流れです

 

少し逆算的に考えてみます

ピックルボールでは2人でノンボレーライン(NVL)に立ってボレーをするのが一番攻撃的で優位な状態(いわゆる2アップ)だと思いますが、一番最初に2アップでボレー攻撃が出来るのはサードショットに対して、つまりレシーブ側になります

とするとレシーブ側としてはサーブ側のサードショットを何とかして乱れさせて浮き球を打たせたくなります

そのためにはセカンドショットを工夫する必要があります

幸いにも(というかそのために?)2バウンドルールがあり、サーバー側は必ずレシーバーが打ったセカンドショットをワンバウンドで返球しなければなりません(ご存じのとおりですが)

このワンバウンドしてからでなければ返球できないとルールは何と偉大なんでしょう

いったい誰が思いついたんでしょう!

思いついた人はテニスで相当サーブ&ボレーに苦しめられた人なのかも知れません

(いや単にこのルールがないとすぐにラリーが終わって面白くないからなんでしょうけど)

このルールを最大限活用しない手はありません

単純にセカンドショットをエンドラインぎりぎりに深く打つだけでもかなり優位に立てます

セカンドショットを打ったレシーバーはNVLまで出る時間が出来ますし、サーバー側は後方に下がらなければならなくなります

少しでもサードショットが乱れればボレーを決めるチャンスになります

またバウンドしてから打たないといけないという事はスピンをかけてセカンドショット打てばバウンドが多少なりとも変化してサードショットが乱れるかもしれません

スライスで打ったり、ボールに横の回転をかけたりと、いろんな工夫が出来そうです

となるとさらに遡ってサーバー側としてはこのセカンドショットを簡単に打たせないために、ファーストショットつまりサーブをしっかり決めないといけなくなります

ピックルボールのサーブはアンダーサーブなのでテニスに比べて派手さも威力もなく、サーバーが優位になるという事はないように思えます

しかし、単にサーブのコントロールを磨くだけでも、レシーバーの苦手な位置を狙ってサーブを打ち込むことが出来るし、深いサーブと浅いサーブを打ち分けるだけでもレシーバにとっては取りづらくなります

つまりサーバー側としては自分が打つサーブの球速や球種、方向と相手の位置や得意とする打ち方などによってどんなセカンドショットが返ってくるか、そしてそのセカンドショットをどうやって打ち返すかまで思い描きながらサーブを打つことが大切で、レシーバー側としてはその逆を考えるのが大事になってくると思います

海外で活躍するピックルボールのプロ選手や上級者にとってはサードショットまでの展開でポイントを外すことはないでしょうから小細工は通用しないかもしれませんが、我々のようなサンデープレーヤーにとってはいろいろ工夫のし甲斐があるのではないでしょうか

  

1カ月ほど前なんですが、ピックルボールのメンバーの方から「理系なテニス」という本を紹介してもらいました

その本の中の2つの文章が印象的でした

 

『 宇宙 には ブラックホール が あり ます が、 その 名前 を つけ た のは、… ジョン・ホイーラー という 物理 学者 です。 その 彼 が 書い た 問題 集 に、「 予想 する 前 に 解く な」 と 大 原則 が 書か れ て いる の です』

『予測 と 判断 の 組み合わせ は、 余裕 の 前倒し を 手 に 入れる 戦術 です。』

田中信弥; 松尾衛. 新装版「 勝てる!理系なテニス」 株式会社日本文芸社

 

間違ってもいいからとにかく自分がサーブを打つ前に今現在認識できる情報からサードショットまでの展開を予想する

そう簡単には思い通りにはいかないでしょうけど、予測力を磨く機会にはなります

そして思った通りになったときには「余裕の前出し」が手に入るわけです

練習で毎回こんなことを考えていてはピックルボールを楽しめませんが、この先大会に出場して優勝を目指すのなら必要な考え方の一つかもしれませんね

 

ちょっと真面目な話ばかりでした

もう少し脱線した話を書きたかったんですが、長くなってしまったのでまたの機会とします